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    導きの神サルタヒコ(猿田彦)とは?嬉しいご利益や祀られている神社を紹介!

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    サルタヒコは、日本神話に登場する神様です。天孫降臨神話において、ニニギノミコトを道案内したことから
    「導きの神」と伝えられています。
    縁結びのご利益があるため、名前は知っているという方も多いかもしれません。

    今回は「導きの神」であるサルタヒコについて、詳しく紹介していきましょう。

    目次

    サルタヒコはどんな神様?

    サルタヒコは、日本神話の「天孫降臨」でニニギノミコトが地上へ降り立つ際に先導役をつとめた神様です。

    アマテラスオオミカミからの命を受け、地上に降り立つニニギノミコトを導いたことから「道をひらく神様」つまり「みちひらきの神様」と言われています。

    「みちひらき」とは物事がうまく運ぶようにすること。

    サルタヒコは物事をいい方向へ導くということから、開運や学業そして事業を始めるときには発展するよう導いてくれる神様といういい伝えがあります。

    サルタヒコと神話

    日本神話によるとオオクニヌシが国譲りをし、天上の神様が地上を支配することになりました。

    アマテラスオオミカミは、孫であるニニギノミコトに中つ国へ行き統治するように命じます。

    アマテラスオオミカミに命じられたニニギノミコトは、
    アメノウズメ・オモイカネ・タヂカラオなどの神様をお供に宮城県の日向の高千穂霊峰を目指しました。

    ニニギノミコトが高千穂を目指し降り立つ際に、道案内をしたのがサルタヒコと伝えられています。

     天孫降臨

    古事記ではアマテラスオオミカミの孫であるニニギノミコトが天降りしようとしたとき、
    高天原(たかまのはら)から葦原中国(あしはらのなかつくに)までを照らす神様がいました。

    アマテラスオオミカミは、アメノウズメに立ちはだかる神に誰であるか訪ねてくるように命じます。

    アメノウズメが聞きに行くと、その神はサルタヒコと名のりました。
    天孫であるニニギノミコトが中つ国に天降りすると聞き、「先導しようと迎えに来た」というのです。

    ニニギノミコトは五部族の長の神様を引き連れ、サルタヒコに見送られながら天の原から降りました。

    天降りの際に三種の神器である八坂の勾玉と八咫鏡(やたのかがみ)、そして草薙の剣を持っていたとされています。

    この天降るとは神様が天界から中つ国へ行くことを指し、現代の「公務員の天降り」はここからきているとのことです。

    そして一緒に天降りをしたとされる五部族の長の神様は、六世紀に宮中の祭りを執り行う豪族の始祖とされます。

    アメノウズメとの関係

    アメノウズメは、先導役を終え故郷の伊勢へ戻るサルタヒコに付き添い仕えた神様です。

    天孫降臨のときに立ちふさがるサルタヒコの正体を明かしたアメノウズメは、ニニギノミコトからサルタヒコの名をもらい仕えるように言われます。

    「猿女君(さるめのきみ)」という名を与えられたアメノウズメは、伊勢へ帰るサルタヒコに付き添い仕えるようになりました。

    一説では、サルタヒコとアメノウズメは後に結婚し夫婦になったとも伝えられています。

    サルタヒコと巨大な貝

    伊勢の阿耶訶(あざか)というところで漁をしていたサルタヒコは、大きなひらぶ貝に手を挟まれてしまいます。

    貝に手を挟まれたサルタヒコは、海に沈み溺れてしまいました。

    サルタヒコが溺れてしまうほどのこの大きなひらぶ貝は、シャコガイであるとも言われています。

    三重県伊勢市の二見興玉神社では、サルタヒコを祀り大きなシャコガイが置かれているそうです。

    貝に手を挟まれたことにより海で溺れたサルタヒコは、溺死したという諸説もあります。

    サルタヒコの別名

    大きなひらぶ貝に手を挟まれ溺れたときに、サルタヒコには三つの別名が生まれます。

    海底に沈んでいるときの名はソコドク(底度久御魂)。
    海水の泡立つときの名はツブタツ(都夫多都御魂)といい、
    泡が弾けるときの名はアワサク(阿和佐久御魂)といいました。

    この三柱の神様は、阿和佐久神社というサルタヒコが祀られている神社に鎮座します。

    サルタヒコにまつわる様々な説

    サルタヒコは神様たちの先導役をしたイメージが強いですが、
    異様な風貌と体の大きさから様々な諸説が生まれました。

    天や地にも光が届くほどの輝く大きな目や、長い鼻をしていたと言われています。

    ここではそんなサルタヒコの諸説について紹介しましょう。

    サルタヒコと天狗は同一?

    長い鼻を持つサルタヒコは天狗の原型とも言われ、同一視されることがあります。

    しかし日本書紀では別の話で天狗が登場している話があることから、サルタヒコと天狗は別物と考えられるでしょう。

    ただサルタヒコの姿は鼻は120センチ身長は210センチあり、そして目はホウズキのように輝く異様な姿をしていたため天狗の起源と言われています。

    神社での祭礼ではサルタヒコに似せ、鼻が高い天狗によく似たお面をつけ高下駄を履くとのことです。

    サルタヒコは太陽神?

    伊勢の志摩地方に縁が深い神様であるサルタヒコは、古事記や日本書紀の中で太陽神としての説があります。

    古事記では光り輝く神として登場し、日本書紀ではサルタヒコの眼が八咫鏡の如く輝くと記されているのです。

    八咫鏡はアマテラスオオカミの分身とされたことから、サルタヒコがアマテラスオオミカミ以前に伊勢で信仰された太陽神であったと考えられるという一説も。

    サルタヒコには光り輝く目があったことから、太陽神として信仰されていたと考えられます。

    サルタヒコと猿田彦珈琲は関係ある?

    東京恵比寿発祥の猿田彦珈琲は、コーヒーショップを開店する際にロゴマークのデザインを考えたデザイナーさんにより猿田彦と命名されました。

    伊勢神宮の隣にある猿田彦神社の宮司さんが、コーヒーショップを訪れ気に入ったことで猿田彦神社公認の猿田彦珈琲として営業することとなります。

    様々な出会いと縁が重なり、猿田彦珈琲という名が生まれました。

    サルタヒコのご利益

    ニニギノミコトの天孫降臨の先導役をしたサルタヒコは、「みちひらきの神様」といわれています。
    そこから交通安全や開運、商売繁盛などのご利益があると言われるようになりました。

    人生の岐路にたった際に、善い方向へ導いてくれるとのことです。

    ここでは、サルタヒコのご利益についてそれぞれ紹介していきましょう。

    恋愛成就・縁結び

    日本神話の中でサルタヒコと最初に言葉を交わしたのは、アメノウズメと伝えられています。

    ニニギノミコトの天孫降臨のあと、サルタヒコとアメノウズメは共に伊勢へ行きました。

    サルタヒコとアメノウズメが伊勢で結婚したことから、縁結びにご利益があると言われています。

    商売繁盛

    ニニギノミコトの天孫降臨を終えたサルタヒコは伊勢に戻った後、伊勢の地で国土の開拓や経営に尽くされました。

    伊勢を繁栄させたことから、商売繁盛にご利益があるとされています。

    開業や独立などをする時に事業繁栄といったご利益があるため、経営者や新しく事業を始める方の参拝が多い神様です。

    交通安全

    ニニギノミコトの天孫降臨の際に道案内をしたサルタヒコは「道の神様」とも言われ、
    交通安全にご利益があると言われます。

    警視庁でもサルタヒコを交通安全の守護神として祀っているそうです。
    車の運転が多い方は、サルタヒコが祀られている神社に行ってみると良いでしょう。

    出世開運

    導きの神様であるサルタヒコは、将来の進むべき方向に迷いや悩みがある人々を助け成功へと導いてくれることでしょう。
    出世を目指している方は神社に参拝し、サルタヒコに導いてもらうのも良いかもしれません。

    合格・学業成就

    物事を善い方向に導き、世の中の行方を開くということから合格学業成就のご利益もあると言われています。
    背中を押してほしい時、サルタヒコが力を授けてくれるでしょう。

    サルタヒコが祀られている神社

    サルタヒコが祀られている神社は、全国に約二千社あります。

    御祭神がサルタヒコであるため開運・商売繁盛・交通安全などのご利益があるとのことです。

    ここでは、特にご利益のある五社を紹介しましょう。

    猿田彦神社

    神社情報
    住所 〒516-0026 三重県伊勢市宇治浦田2-1-10
    電話番号 0596-22-2554
    公式サイト https://www.sarutahikojinja.or.jp/
    主祭神 大田命(オオタノミコト)
    ご利益 方角 交通安全 方除け 土地守護 導き(道開)

    三重県伊勢市の伊勢神宮近くにあり、伊勢神宮と縁が深いことで知られる猿田彦神社。

    御祭神である大田命(オオタノミコト)は猿田彦大明神の御裔で、猿田彦神社の宮司を古来から代々務めている宇治土公家の祖先とのことです。

    境内には方位石や国歌の「君が代」にも登場するさざれ石、宝船のような形をした縁起が良いたから石などのパワースポットがあります。

    またアメノウズメを祀る佐瑠女神社があり、芸能や縁結びの神様として信仰されているそうです。

    芸事に従事している方には特にご利益が期待できる神様でしょう。

    白鬚神社

    神社情報
    住所 〒520-1122 滋賀県高島市鵜川215
    電話番号 0740-36-1555
    公式サイト http://shirahigejinja.com/
    主祭神 猿田彦命
    ご利益 縁結び 子授け 福徳開運 商売繁盛 交通安全 延命長寿

    琵琶湖の中に浮かぶように建立された白鬚神社。
    朱塗りの鳥居が印象的で「近江の厳島」とも呼ばれています。

    創建は約二千年前という近江最古の歴史を持つことで有名です。

    白髪神社の社名の由来は、御祭神であるサルタヒコの白髪で白い髭を蓄えた姿と言われています。

    延命長寿や長生きの神様として知られる他、縁結びや子授け・開運招福・学業成就など人生のあらゆる場面で訪れればきっと善いご利益が得られるでしょう。

    佐太神社

    神社情報
    住所 〒690-0331 島根県松江市鹿島町佐陀宮内73
    電話番号 0852-82-0668
    公式サイト http://sadajinjya.jp/
    主祭神 佐太大神
    ご利益 縁結び 安産 縁切り 長寿

    島根県松江市にある佐太神社は出雲国風土記にも登場する格式の高い神社で、
    出雲国三大社の一つと呼ばれる古社です。

    摂社の田中神社は、西社と東社である二つのお社が背を向けて建っています。

    西社は縁結びと安産のご利益があり、東社は縁切りや長寿のご利益があるそうです。

    縁切り神社は全国的にも珍しいので、様々な悪縁を除くために参拝される方が多いのでしょう。

    椿大神社

    神社情報
    住所 〒519-0315 三重県鈴鹿市山本町1871
    電話番号 059-371-1515
    公式サイト https://tsubaki.or.jp/
    主祭神 猿田彦大神
    ご利益 厄除開運 無病息災 家内安全 良縁子孫繁栄 事業成就

    紀元前三年に創建された日本最古の神社であり、猿田彦神社の総本社でもある椿大神社。

    パナソニックの創始者で経営の神様と言われている、松下幸之助が祈願したことでも有名です。

    境内には「松下幸之助神社」もあり、仕事を成功に導くご利益が期待できます。

    伏見稲荷大社

    神社情報
    住所 〒612-0882 京都府京都市伏見区深草薮之内町68
    電話番号 075-64-7331
    公式サイト https://inari.jp/grace/
    主祭神 稲荷大神
    ご利益 商売繁盛 五穀豊穣 安産 万病平癒 学業成就

    京都の伏見区にあり、全国の「お稲荷さん」こと稲荷神社の総本宮である伏見稲荷神社。

    伏見稲荷神社といえば、何かで一度は目にしたことがある「千本鳥居」が有名です。

    外国の観光客や、フォトジェニックな写真が取れる場所として訪れる人も多い神社ではないでしょうか。

    商売繁盛や五穀豊穣のご利益があり、千三百年という長きにわたり人々の信仰を集めています。

    「千本鳥居」の鳥居は、願いが通るという語呂合わせから生まれたそうです。

    まとめ

    「みちひらきの神様」として知られるサルタヒコについて紹介してきました。

    天孫降臨の際に先導役を務めたことからも、サルタヒコにはたくさんのご利益があり大変縁起の良い神様です。

    物事を善い方向へ導いてくれる神様であるサルタヒコ。

    人生の岐路や新たな一歩を踏み出すなど、新しいことを始める際に訪れるときっと善い方向に導いてくれることでしょう。

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