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    水蛭子神(ヒルコ)とは?誕生から復活までの伝説や、祀られている神社を紹介!

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    水蛭子神(ヒルコ)という神様を知っていますか?
    あまり聞いたことがない神様ですが、一体どんな神様なのでしょうか。

    ここでは、水蛭子神について詳しく紹介していきます。
    非常にかわいそうな境遇に生まれた水蛭子神について知り、ぜひお参りに足を運んでみてください。

    目次

    水蛭子神ってどんな神様?

    日本にはたくさんの神様が登場しますが、水蛭子神という名前はあまり聞くことがありません。
    日本神話にもほとんど登場しない水蛭子神ですが、どういう神様なのでしょうか。

    実は水蛭子神は、生まれてすぐに捨てられてしまったかわいそうな神様なのです。

    水蛭子神の神話

    先ほども触れたように、水蛭子神は日本神話にはほとんど登場しません。

    古事記と日本書紀、どちらにも「イザナギとイザナミの子」として登場しています。
    しかし、ふたりの子としてカウントされていません。

    最初の子として登場するのですが、水蛭子神は身体が不自由だったため捨てられてしまうのです。
    葦の舟に乗せられて海に流されたあとは、神話に登場することは一切ありません。

    恵比寿様と同一神?

    水蛭子神が海に流されたあとのことは、古事記にも日本書紀にも書かれていません。
    しかし兵庫県にある西宮神社には、以下のような言い伝えがあるのです。

    海を漂流し辿り着いた場所で保護された水蛭子神は、来訪者を意味する「夷(えびす)」と呼ばれるようになります。
    まだ生まれたばかりだった水蛭子神は、大切に育てられたそうです。

    ここから七福神のひとりである「恵比寿様」となり、信仰されるようになりました。
    そのため、水蛭子神と恵比寿様は同一として扱われているのです。

    名前の由来

    水蛭子神という名前の由来には、ふたつの説があります。

    • ヒル(動物)のような形をしていた
    • 昼間に生まれた日の子(太陽の子)

    水蛭子神は身体が不自由だったのですが、具体的にどうだったという記述はありません。
    手足がなかったといわれたり、骨がなくふにゃふにゃしていたなど様々な解説がされています。

    実際のところは分かりませんが、異形であったことが「水蛭子神」という名前に関係しているのかもしれません。

    水蛭子神の別名

    水蛭子神には、いくつかの別名があります。
    以下、読み方はどれも「ヒルコ」です。

    • 水蛭子
    • 蛭子神
    • 蛭子命
    • 蛭児

    また、その他にも西宮大神・西宮大明神などと記されることもあります。

    水蛭子神が復活するまで

    水蛭子神は、生まれた直後に葦の船に乗せられて海に流されてしまいます。
    普通ならこのまま死んでしまいますが、水蛭子神は死ぬことはありませんでした。

    ここでは、水蛭子神の誕生から復活までを紹介します。

    水蛭子神の誕生

    水蛭子神は、イザナギとイザナミの第一子として誕生します。
    しかし、水蛭子神は第一子として記録に残されていません。

    それはなぜかというと、水蛭子神は「不具の子」だったからです。
    不具の子とは、簡単に言うなら奇形など見た目に異常がある子どものこと。

    水蛭子神は不具の子、いわゆる失敗作として扱われていたのだと言えるでしょう。
    これが、水蛭子神の誕生です。

    イザナギとイザナミの儀式

    イザナギとイザナミは、不具の子として生まれた我が子を何のためらいもなく捨ててしまいます。
    現代では許されることではありませんが、これには当時ならではの理由があるのです。

    その昔、日本ではケガレを不浄のものとして忌み嫌っていました。
    ケガレは病気や死を意味するものとして、避けられていたのです。

    水蛭子神のような奇形の子も、ケガレとして扱われていたのでしょう。
    そのため、イザナギとイザナミは水蛭子神を不吉な子として扱うしかなかったのかもしれません。

    ケガレを祓う禊の儀式の一種として、水蛭子神を海に流すことにしたのです。

    淡島(アワシマ)

    実は、水蛭子神と同じ運命を辿った神様がもうひとりいます。

    水蛭子神の次に生まれた淡島という神様も、不具の子でした。
    ふたりともイザナギとイザナミの子どもですが、記録からは除外されています。

    両者とも生まれてすぐに捨てられているので、子どもとして認識されていないのです。
    水蛭子神だけでなく淡島も、どんな見た目だったのかなどは分かっていません。

    水蛭子神の復活

    赤ちゃんの頃に捨てられた水蛭子神は、命を落とすことなく恵比寿様として復活します。
    とはいえ、古事記や日本書紀に記載されているわけではありません。

    そのため、水蛭子神の復活はあくまでも民間信仰によるものと言えるでしょう。
    「色葉字類抄」によりますと、水蛭子神は西宮神社の蛭子神を経て恵比寿様になったそうです。

    水蛭子神のご利益

    水蛭子神を信仰・お参りすると、どんなご利益があるのでしょうか。
    水蛭子神は生まれた直後に捨てられるなど、壮絶な人生を歩んでいます。

    海に流されたことやそのあと恵比寿様になったことなどから、以下のようなご利益があるようです。

    商売繁盛

    恵比寿様の代表的なご利益といえば、やはり商売繫盛でしょう。
    水蛭子神は恵比寿様と同一神として崇められていますから、当然ですが商売繫盛のご利益が期待できます。

    自営業の方などは特に、お参りしてみると良いかもしれません。

    豊漁守護

    水蛭子神は、誕生直後に海に流されました。
    長い間海を漂っていたわけですから、海にまつわるご利益の多くを水蛭子神が持っていると言えるでしょう。

    漁業を守ることや大漁などのご利益を得たい人にもおすすめです。

    海上安全

    水蛭子神は生まれてすぐに海に捨てられたものの、命を落とすことなく保護されました。
    つまり、海が安全だったというわけです。

    海が安全ではなかったら、おそらく水蛭子神は助かっていなかったでしょう。
    このことから、水蛭子神には海上安全のご利益も期待されています。

    市場の守護神

    水蛭子神は恵比寿様ですから、市場の全てを司ると言っても過言ではありません。
    私たちの生活や商売のすべては、市場が関係しています。

    その市場を守る役目を担っているのが水蛭子神(恵比寿様)なのです。

    産業の守護神

    市場と同じく、水蛭子神は産業の守護神としての神格も持っています。
    恵比寿様の商売繫盛のご利益は、産業にも関わっているのです。

    産業の守護神としてのご利益を得たい人も、水蛭子神をお参りしてみると良いでしょう。

    水蛭子神が祀られている神社

    ではここで、水蛭子神が祀られている神社をいくつか紹介します。
    水蛭子神は神話に少ししか登場しない神様のため、有名な神様と比べると祀られている神社は少ないかもしれません。

    しかし、水蛭子神=恵比寿様として見てみると多くの神社に祀られています。

    蛭子神社

    神社情報
    住所〒652-0806 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町5-20
    電話番号078-651-0183
    公式サイトhttps://www.hyogo-ebisu.com/
    主祭神蛭子大神
    ご利益漁業、海上安全、商売繫盛

    兵庫県にある蛭子神社は、駅から徒歩5分という非常にアクセスの良いところにあります。
    「恵比寿様」として、地元の人を中心に多くの人に信仰されている神社だと言えるでしょう。

    毎年1月9日から11日の3日間に行われている「十日えびす大祭」は、蛭子神社最大のお祭りです。
    全国的にも珍しいまぐろ奉納神輿がみられるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

    えびす宮総本社 西宮神社

    神社情報
    住所〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1-17 
    電話番号0798-33-0321
    公式サイトhttps://nishinomiya-ebisu.com/index.html
    主祭神えびす大神
    ご利益商売繫盛、海上安全、漁業

    水蛭子神の本拠地とも言えるのが、西宮神社です。
    水蛭子神を保護し、恵比寿様として祀るようになったのも西宮神社が始まりでした。

    1月に行われる「十日えびす」には、百万人を超える参拝者が訪れています。
    10日に行われている福男選びは大変な賑わいを見せており、全国的に見ても知らない人はいないでしょう。

    須部神社

    神社情報
    住所〒919-1522 福井県三方上中郡若狭町末野36-11
    電話番号0770-62-0502
    公式サイトhttps://www.subejinja.net/
    主祭神蛭子大神
    ご利益商業漁業の守護、子供の守り神

    福井県にある須部神社は、地元の人に非常に愛されている神社です。
    お祓いや御祈禱を受けるともらえる「えびすあめ」は、神社の名産品として大人気。

    4月の第4日曜日には恵比寿祭が行われており、神楽奉納などの見どころも多いです。
    木々に囲まれた場所にあり、自然の癒しスポットとも言えるでしょう。

    足利西宮神社

    神社情報
    住所〒326-0817 栃木県足利市西宮町2931
    電話番号0284-21-6790
    公式サイトhttps://www.ashikaganishinomiyajinja.com/
    主祭神事代主命、蛭子命
    ご利益商売繫盛

    足利西宮神社は、関東イチの恵比寿様と呼ばれるほど親しまれています。
    秋季例大祭には多くの人とともにたくさんの露店も並び、大きな賑わいを見せていますよ。

    毎年11月の半ばごろに行われているので、参拝するタイミングを合わせてみると良いでしょう。

    和田神社

    神社情報
    住所〒652-0863 兵庫県神⼾市兵庫区和⽥宮通3-2-45
    電話番号078-652-1551
    公式サイトhttps://www.wadamiya.jp/
    主祭神天御中主大神、蛭子大神、市杵嶋姫大神
    ご利益海上安全、五穀豊穣

    和田神社といえば、迫力満点のだんじりが有名です。
    約300年前には既に行われていて、非常に歴史のあるものだと言えるでしょう。

    和田神社のだんじりは毎年ゴールデンウイークに行われていることもあり、多くの人で賑わっています。
    近年ではだんじりの観覧客に加え、七福神めぐりとして訪れる人も多いようです。

    まとめ

    水蛭子神について、紹介しました。
    イザナギとイザナミの最初の子どもであるものの、身体に不自由があったことを理由に捨てられてしまいます。

    それでも生き延び、恵比寿様として人々から信仰されるほどにまで復活を遂げました。

    海や漁業、商売などと非常に縁のある神様だと言えるでしょう。
    気になる人は、ぜひ水蛭子神を参拝してみてください。

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