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    カミムスビノカミ(神産巣日神)とは?神話や関わりのある神、祀られている神社を紹介!

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    創造神のひとり、カミムスビノカミを知っていますか?
    カミムスビノカミは神話にも度々登場するなど、重要な働きをしてきました。

    ここでは、そんなカミムスビノカミについて紹介していきます。
    どんなことをしたのか、どんなご利益があるのかを知るきっかけにしてみてください。

    目次

    カミムスビノカミってどんな神様?

    カミムスビノカミは、私たちが知る多くの神様とは少し違います。
    立場や誕生の仕方などのどれを見ても、特別な存在だと言えるでしょう。

    カミムスビノカミは造化三神のひとりであり、出雲と深い関わりがある神様です。

    カミムスビノカミの誕生

    カミムスビノカミは、天地開闢の際に誕生しました。

    世界という概念がまだなく、宇宙に「天と地」ができるきっかけになった神様と言えるでしょう。
    アメノミナカヌシ、タカミムスビに次いで高天原に現れたのがカミムスビノカミです。

    親はおらず、「天地開闢の際に突然現れて消えた」と記されています。
    カミムスビノカミを含む三神を合わせて「造化三神」と呼んでおり、世界を作る創造神・最高神という位置付けなのです。

    登場する神話

    造化三神は天地開闢以外神話に登場することはほとんどありませんが、カミムスビノカミは少し違います。
    カミムスビノカミだけは、そのあとも度々神話に登場しているのです。

    その中のひとつが、古事記「穀物起源神話」でしょう。
    天界を追放されたスサノオは、食料を求めて食物の神であるオオゲツヒメを訪ねます。

    オオゲツヒメは口や尻から食べ物を出してスサノオをもてなしますが、スサノオは「汚い」と激怒
    オオゲツヒメを殺してしまいます。

    そのときオオゲツヒメの死体からは多くの穀物が生まれました。
    これらの穀物を集めて種にし、地上に伝えたのがカミムスビノカミなのです。

    名前の由来

    「カミムスビノカミ」という名前は、非常に尊い存在であることを表しています。
    ムスビは万物生成の働きを象徴しており、創造神であることが分かるでしょう。

    また、ビには霊力という意味もあります。
    カミムスビノカミは天界における最高神ですから、霊力という意味も込められているのかもしれません。

    カミムスビノカミの神格

    カミムスビノカミは造化三神でありながら、農耕とも関わりがあると言えます。
    そのため、以下のような多くの神格を持っていると言えるでしょう。

    • 造化三神
    • 別天津神
    • 生成神
    • 出雲神の祖神
    • 農耕神
    • 創造神

    どこか遠い存在のように感じる造化三神ですが、なんとなく身近に感じる部分もあるのがカミムスビノカミなのかもしれません。

    カミムスビノカミの別名

    日本神話に登場する神様には、多くの呼び方があるケースも少なくありません。
    カミムスビノカミにも、以下のような呼ばれ方があります。

    • カミムスビノミコト
    • カミムスヒ
    • ミオヤノミコト

    書物や神社などによって呼ばれ方が変わっても、これらはすべてカミムスビノカミのことを指しているのです。

    カミムスビノカミと関わりのある神

    カミムスビノカミを含む造化三神は天地開闢の際に現れ、すぐに姿を消しています。
    一番最初に現れたアメノミナカヌシは、それ以降神話に登場することはありません。

    しかしカミムスビノカミはちょこちょこ神話に登場するため、他の神様との交流や繋がりもあるのです。

    オオクニヌシノカミ

    オオクニヌシノカミは、国造りや国譲りに登場する神様です。
    兄弟が多く、女性関係の嫉妬によって兄たちに殺されてしまいました。

    そのことを嘆いたオオクニヌシノカミの母親が、カミムスビノカミに助けを求めます。
    カミムスビノカミは貝の女神を地上に派遣し、「母の乳汁」によってオオクニヌシノカミを蘇生したのです。

    その後、自分の子どもをオオクニヌシノカミのパートナーにするなど国造りのサポートに務めました。

    スサノオノミコト

    スサノオノミコトとカミムスビノカミのやり取りは、「穀物起源神話」に記されています。
    スサノオノミコトによって殺されたオオゲツヒメからは、蚕・稲・粟・小豆・麦・大豆・五穀など多くの穀物が生まれました。

    カミムスビノカミはこれらを拾い、地上に届けたと言われています。
    地上に農耕が広がったのは、カミムスビノカミが穀物を届けたことがきっかけだと言えるでしょう。

    スクナビコナノカミ

    スクナビコナノカミは、カミムスビノカミの子どもです。

    地上にいるオオクニヌシノカミの前に、突然ガガイモの舟に乗った子どもが現れました。
    名前を聞いても答えません。

    するとヒキガエルが、「案山子のクエビコに聞けばわかるだろう」と言いました。
    物知りな案山子は、「カミムスビノカミの子どものスクナビコナノカミだ」と伝えます。

    スクナビコナノカミは、カミムスビノカミの指の間から落ちた子どもだったのです。
    カミムスビノカミはスクナビコナノカミにオオクニヌシノカミのパートナーになるように伝え、一緒に葦原中国を作ったと言われています。

    アメノミナカヌシ

    アメノミナカヌシは、天地開闢の際に一番最初に現れた神様です。
    すぐに姿を消してその後現れることはありませんが、全ての中心と言っても過言ではないでしょう。

    カミムスビノカミとどんなやり取りがあったのかは、残念ながら分かっていません。

    カミムスビノカミのご利益

    カミムスビノカミは多くの神格を持っていることからも、複数のご利益があると言えます。
    一体どんなものがあるのでしょうか。

    自分の願いと当てはまる人は、ぜひカミムスビノカミを信仰してみてください。

    縁結び

    カミムスビノカミの代表的なご利益には、縁結びがあります。
    カミムスビノカミの名前に「ムスビ」があることから、良縁を運んでくれるのではと言われるようになりました。

    今ではカミムスビノカミが祀られている神社は縁結びのご利益があるとして、多くの人が恋愛スポットとして利用しています。

    五穀豊穣

    地上で農業が行われるようになったのは、カミムスビノカミがオオゲツヒメから集めた穀物を地上に届けたからです。
    つまり、カミムスビノカミがいなければ地上で穀物が育てられることはなかったでしょう。

    このことから、カミムスビノカミをお参りすると五穀豊穣のご利益が得られるのです。

    開運招福

    開運招福とは、文字通り「運を開いて福を招く」ことを言います。
    カミムスビノカミは創造神であり、造化三神のひとりです。

    天津神のなかでも最高神ですから、信仰すると運が開けていくかもしれません。
    最近良いことがないと感じている人は、ぜひお参りに行ってみてください。

    無病息災

    無病息災は、病気をせずに元気に過ごすことを言います。

    カミムスビノカミは、殺されたオオクニヌシノカミを蘇生させることに成功しました。
    オオクニヌシノカミはそのあと、元気に過ごしていたそうです。

    さすがに死んでしまった場合はどうすることもできませんが、元気で健康に過ごしたい人はカミムスビノカミをお参りしてみると良いでしょう。

    厄除け

    はるか昔、世界に起こる良くないことは全て災い・厄災のせいだと考えられていました。
    そういった「良くないこと」が起こらないようにすることが、平和に過ごすためには欠かせないのです。

    カミムスビノカミは造化三神で特別な存在ですから、厄除け効果も高いと言えるでしょう。

    カミムスビノカミが祀られている神社

    ではここで、カミムスビノカミが祀られている神社をいくつか紹介します。
    カミムスビノカミはこの世界に最初に現れた神様なので、他のふたりの神様と一緒に祀られていることも多いです。

    気になる神社があった人は、ぜひ足を運んでみてください。

    サムハラ神社

    神社情報
    住所〒550-0012 大阪市西区立売堀2丁目5-26
    電話番号06-6538-2251
    公式サイトhttps://www.samuhara.or.jp/
    主祭神アメノミナカヌシノオオカミ、タカミムスビノオオカミ、カミムスビノオオカミ
    ご利益厄事災難除、無傷安全、無病息災、延命長寿

    サムハラ神社は、古事記において一番最初に誕生した3人の神様が祀られています。
    サムハラというのは、3人の神様の総称のことを言うそうです。

    4月には春季大祭、10月には秋季大祭があります。
    一般の参拝客も参加できるお祭りですので、ぜひ足を運んでみてください。

    出雲大社

    神社情報
    住所〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
    電話番号0853-53-3100
    公式サイトhttps://izumooyashiro.or.jp/
    主祭神大国主神
    ご利益縁結び、五穀豊穣、厄除開運など

    カミムスビノカミは出雲と深い関わりがある神様なので、出雲大社にも祀られています。
    出雲大社は日本でも有名な神社なので、常に多くの参拝客で賑わっていると言えるでしょう。

    縁結びのイメージが強いですが、ここでいう縁とは恋愛に関することだけではありません。
    人間関係や仕事の縁など、幅広い意味での「縁結びのご利益」が得られるのです。

    東京大神宮

    神社情報
    住所〒102-0071 東京都千代田区富士見2-4-1
    電話番号03-3262-3566
    公式サイトhttps://www.tokyodaijingu.or.jp/
    主祭神アマテラスオオミカミ、トヨウケノオオミカミ
    ご利益家内安全、商売繁昌、厄除開運、良縁、交通安全、学業成就

    東京大神宮は、縁結びのご利益が得られるとして地元で人気の神社です。
    例祭は4月17日に行われており、お神輿や提灯が掲げられています。

    また、東京大神宮の可愛いお守りは主に女性から絶大な支持を得ているのです。
    非常に多くの種類があるので、どれを選ぶか迷ってしまうかもしれません。

    高牟神社

    神社情報
    住所〒464-0850 愛知県名古屋市千種区今池1-4-18
    電話番号052-731-2900
    公式サイトhttps://www.jinja-net.jp/takamujinja/
    主祭神タカミムスビノカミ、カミムスビノカミ
    ご利益縁結び、無病息災、延命長寿

    高牟神社は住宅街の中にあり、地元の人に愛されている神社です。
    西側の鳥居の左側には、参拝客を出迎えてくれる「撫で牛」がいます。

    撫でると様々な良いことが得られるといわれていますから、訪れた際にはぜひ撫でてみると良いでしょう。
    縁結びのご利益にちなんだお守りもたくさんあるので、直感で選んでみるのもいいかもしれません。

    天津神社

    神社情報
    住所〒603-8322 京都府京都市北区平野宮本町89
    電話番号075-462-0344
    公式サイトhttp://amatsu-jinja.jp/
    主祭神アメノミナカヌシ、タカミムスビノカミ、カミムスビノカミ
    ご利益縁結び、無病息災、家内安全、諸願成就、学業成就など

    天津神社は小学校の近くにあり、鳥居が気づきにくい場所にあるため注意が必要です。
    見逃さないよう、しっかり確認しておきましょう。

    6月の末ごろには、夏の大祓いが行われています。
    茅の輪くぐりをすることで疫病や罪が祓われ、無病息災を祈っているのです。

    6月末に天津神社を訪れた際には、ぜひ試してみてください。

    まとめ

    カミムスビノカミについて紹介しました。
    カミムスビノカミは天地開闢に登場した神で、天地を作るきっかけになった神です。

    私たちの世界は、カミムスビノカミを含む造化三神から始まったと言っても過言ではありません。
    カミムスビノカミは特に縁結びに優れた神なので、興味のある人はぜひお参りに行ってみてください。

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